LINKii2 インタビュー

株式会社エルグッドヒューマー

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LINKii2 シニアとしての私

終身雇用の限界や働き方改革が叫ばれる中、様々なバックボーンを持つ方々が生き生きとお仕事をしていただけるよう、LINKii事業では求められる「働き方の多様化」を目指し、日々活動を続けております。今回はその中の一つ「シニアとしての私」の代表としてKさんにお話を伺いました。
クラウドソーシングやフリーランスの隆盛、早期退職の流行など、世の流れが一層早まる昨今、現在働き盛りの方もいづれはシニア時代を迎えます。
今まさにシニアとしてエルグッドヒューマーで働き始めたKさんのお話に、同世代の方のみならず、世代を超えた「いつまでも生き生きと働くためのヒント」が潜んでいました。

INTERVIEW

LGH:社会に出て働き始められた頃のお話を聞かせていただけますか?

<Kさん>

私は高卒でございまして、社会に出たのはもう50年くらい前ですかね。

当時、私の年代というのは、社会に出たらこういうことをやりたいとか、ああゆうことをやりたいという目的をもっているの人はあんまりないと思うんですよ(笑)。

まずは生活を安定させたいとか、おいしいものを食べたいとか、車を持ちたいとか、テレビを買いたいとか、そんなところからスタートしてるんですよね。

LGH:もともとご出身はどちらなんですか?

<Kさん>

青森なんですよ。集団就職なんかがあったちょっと後の世代ですね。

高校を卒業するときに、学校の先生から推薦といいますか、お前はあそこに行け、お前はこっちに行け、と決められてたんですよね。

当時は高度経済成長の真っ只中ですので、もうどこでもくいっぱぐれがないですよ。

LGH:どういった会社だったんですか?

<Kさん>

そこは電子部品のパーツメーカーですね。製造メーカーで電子部品を作っている会社ですね。大きい会社で、上場会社だったんです。

で、うちの親や親戚とかが、とにかく行けと、選ぶことはない、迷うことはない、行けと。もう私の意見というのはほとんどなかったですね(笑)。

まぁ、18歳ですからね、何にもわからないですよ。出だしは順調だったんですが、4年程経ってから弱電業界全般に不況があったんですよね。その不況があった時に会社もおかしくなって、株も暴落しちゃったので会社が希望退職を募ったんですよね。全社員の20%くらい、なので約2500名が希望退職しました。条件が良かったものですから、私もそれにのっかって退職しましたね。

LGH:転職は同じ業界のところですか?

<Kさん>

いえ、今度は石炭・鉄鋼関係の全く関係ない業界ですね。そこには12年いました。パソコンなんかもあるにはあったんですが、インターネットとかっていうんじゃなくて、パソコン通信とかコマンドを打ってやるような原始的な状況ですよね。ごく一部の人たちが使う感じでした。私はそこで、総務人事をやっていました。

それから、知り合いづてで何度か転職を重ねて、総務人事系のスキルを磨いていきましたね。そうするうちに、上場を目指す会社から手伝ってほしいとお誘いをいただいたのでやってたんですが、結局上場計画は頓挫しましてね。で、もう、上場するのは当面ないんで、辞めてくれっていう。そこはもう辞めてくれ言われましたけどね(笑)。

LGH:当社に来られる直前はどういったお仕事を?

<Kさん>

直前はですね、養護老人ホームを何店舗化経営する会社で、総務・人事をやってましたね。そこはドアtoドアで2時間位かかるんですよ。すごく遠いんです。最初は何とかなるだろうと思ったんですけどねー・・・当時はもう64歳位ですからね、1年やってみましたけど、かなりきつかったです。

そんなある日、エルグッドヒューマーのシニア採用を見つけて応募しました。未経験な業界で、どういうお仕事ができるのかわかりませんでしたが、気負わずに申し込みました。

LGH:実際働かれてみていかがですか?

<Kさん>

いま私は、社員の方から指示をいただいてお仕事をしております。社員の方っていうのは社員なりのやらなきゃいけないことがあるわけですよね。ですから社員の方々があまり些末な事をやるっていうのはさせたくないですから、そういう細かい事とかは私の方に指示していただいて対応していますね。

まだ働いて約1年で、それにこういう業界・業態というのは初めてなんですよ。私はメーカーと技術しか経験してませんから。初めてなので、まずはよく観察しましたね。(笑)どういう風な感じでやってるのか、何か困ってるのかなとかですね。それで、じゃあ私はどういうスタンスでいればいいのかということをまず感じ取り、その時その時の感覚でお仕事してますね。この時はこうやるとか、マニュアルとか業績でもって対応しているわけじゃないんですね。確固たるものを持ってるわけではなく、その場その場で何かあった時にちょっと控えようとか今は何をしたら社員の方々が助かるかとか、そういうその場その場の状況で感覚でやってますね。

LGH:非常に柔軟な働き方のように見えますね。

<Kさん>

私自身60代位の方を採用するという経験を持っているんですね。ただ、そういう人って過去の自分のキャリアとかそういうものを引きずって面接ではすごいそつがないんですよ。けどなんとか採用して現場に出してもクレームが来てしまう(笑)。私のスタンスとしてはまずその会社のいろんな風土とかがありますんで、そこに馴染んでですね、で、社長や社員の方がやりやすい環境をつくるといいますか、裏方に徹するというんですかね。

やっぱり今の若い方のパソコンとかITのスキルは私の年代のスキルとでは圧倒的に違うってことは痛感してますんで、これはもう諦めるしかないですね。今からその若い人と同じ位のスキルまでになろうなんて思わないですね。それはもう謙虚に教えてもらって(笑)。

私が関わっていくことがどういった手助けになるのかという事を考えた時に、こういうのどうですか?、こうはどうですか?と提案するよりも、きちんと状況を見ながら、どうすれば役に立てるのか考えながらやっていきたいと思ってますね。

LGH:これまでの会社と比べてエルグッドヒューマーはいかがですか?

<Kさん>

色んな会社を経験してきました。10社くらい経験して、大きい会社もあれば小さい会社もありました。いわゆる給料遅配、撤廃、それから消費税未納、社員の人から預かった社会保険料・所得税これを使い込みする社長もいました。そんな経験が私を作ってきたんだと思うんですが、この経験って数字で表せるものじゃないと思うんです。

数値化できないものを評価いただいて働けるのはとても幸福なことだと思っています。それから我々世代が不得意なITの分野も、エルグッドヒューマーはどんどん支援していきたいという気持ちがあるとききました。50代や60代の方で会社にフォローしてもらえれば何とかやってみたいという人もいらっしゃるはずですから、それはもう会社としてフォローしてあげるという事は非常にいいことだと思いますよね。

LGH:では、最後に当社のHPを見て、私も連絡してみようかなと思ってる方に何かメッセージがあれば一言いただけないでしょうか。

<Kさん>

はい。(笑)

まずそのぉ、エネルギーですよね、若いエネルギー。これで暗いとか将来性を感じさせないとか、それから変な問題があるとか、そういうのも一切感じませんし、えげつない言い方かもわかりませんけども爆発的なエネルギーというんですかね、そういうのを感じますね。この会社は今5年目なんですよね。今まで古いタイプの会社が多かったもんですからこういう会社は初めてなんですよね。そこはもう非常に惹かれてるところですね。だから色々楽しみなんですよ。これからあと、5年先、10年先が。

私が今いる理由は色々ありますけれども、一番大きな理由は、将来5年先、10年先のエルグッドヒューマーを見てみたい、それだけですね。

もうこの歳になって来ると、給料がどうとかですね、若い時はもっとガツガツしてましたけど、もうそういうんじゃなくて、もうほんとに気持ちの面でエルグッドヒューマーは素晴らしいと思ってますね。それだけです。

だから、年齢問わず年配の方に対してもうちの会社はそういうところをちゃんとみてくれる、そういう風に言いたいですね。

それから、我々世代が不得意なITの分野も、エルグッドヒューマーはどんどん支援していきたいという気持ちがあるとききました。50代・60代の方で会社にフォローしてもらえれば何とかやってみたいという人もいらっしゃるはずですから、是非興味のある方はエルグッドヒューマーで働いてみてほしいですね。

様々な会社を経験してきたKさん。定年の年齢が引き上げられる中、シニアの方が生き生きと働ける環境整備は社会的な急務です。

Kさんの仰る「数値化できない能力」を見極めて、適切なお仕事をご紹介する。そして年齢を問わず、向上意欲を持つ方には支援をする。

「シニアとしての私」を無理なく社会におつなぎすることが、LINKii事業の使命である、それによって皆様のお役に立ちたいとエルグッドヒューマーは思っています。

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