【今日のL】第2回「LUNG」肺年齢を測った話

lung
名詞
肺
(weblio英和和英辞典より)

 

 

大変ご無沙汰しております。ナバーロでございます。

 

「今日のL」第1回目からずいぶん期間が空いてしまい、
自分の筆不精を嘆くばかりでありますが…

 

オンサイトBPOサービスにて常駐しているクライアント先にて

先日、少し遅めの昼食を、と社員食堂に向かったところ、
食堂の前で看護師姿の女性2人がこちらを向いて何やら声をかけてきます。
それはもう、完全に私1人にターゲットを絞り、はじける笑顔で何かを勧めています。

 

さすがに無視できない空気を感じてしまい立ち止まると、

 

「肺年齢を測っていきませんか！？」
「すぐ終わりますので！ぜひ！いかがですか！？」

 

との事。なるほどなるほど。

 

普段はこの手の検査は避けて通るタイプなのですが、
女性2人が私の健康状態を気遣って声をかけてくれている…
こうなっては気が乗ろうが乗るまいが、その熱いハートに応えなければいけません。

 

努めて男らしく、かつ紳士的に、はっきりと、

 

「肺年齢…？測ります…」

 

と答え、手を引かれるように連れられて行くのでした。

 

食堂の一角に作られた簡易的な検査スペースには、
簡単な説明資料と検査キットが置かれていました。
大量の息を吸い込み、太めのパイプを咥え、6秒間一気に吐き出すと、
機械に測定結果が表示されるというものなのだそうです。

 

正直、健康には自信のない私（35歳）ですが、肺活量には自信があります。
促されるままパイプを咥えて息を吐き出し、どうだ、とばかりにキットを渡すと、
数秒後に表示された結果を見た看護師さんが、やや気まずそうに…

 

「72歳です…」

 

…

 

… …

 

… … …

 

「あの、今、パイプを歯で噛むのを忘れてました…もう1回やらせて下さい…」

 

そう。説明書には「パイプを軽く歯で噛んでから息を吐くんだぜ」と書かれていたのです。
さすがに少し緊張してしまっていたのか、完全にその作業を飛ばしてしまっていました。
たぶんこれが数字を上げる為のポイントに違いない。危なかった。
自信のあった肺まで悪いとなると、先行き不安です。

 

ではもう一度…深く息を吸って…キットを咥えて…歯でちょっと噛んで…
満を持して息を吐き出します。強く…もっと強く…

 

…ピッと6秒を知らせる機械音が鳴り、キットを渡しました。

 

「どうでしょう…？」

 

「えっと…75歳です」

 

…

 

… …

 

… … …

 

上がるんかい…。

 

 

 

 

看護師さんも何かフォローしてくれているようでしたが、
適当に相づちは打つものの、あまり頭に入ってきませんでした。
アンケートには一言「ショックでした」とだけ記載し、
参加賞として生茶のペットボトルをもらって会場を後にしました。

 

食事のお供に飲んだ生茶は、いつもより少しだけ苦く感じました。

 

まあ、さすがに75歳は何かの間違いだと信じたいですが、
ちょっと本当にそろそろ自分の体の事を考えなきゃいけないなーと思えた事を
前向きに捉えてみようと思います。ではまた次回。

 

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