LGH ROOM – 人材採用の現在地とこれから(後編)
048-485-2906
〒353-0004 埼玉県志木市本町6-21-9
048-485-2906
〒353-0004 埼玉県志木市本町6-21-9
■ 大野 : ここ最近の求人のトレンドはどうですか?
■ 青柳 : 先ほども話が出ましたが、やっぱりテレワークですかね。
今まではなかったが一気にニーズが増えたものなので、注目度も要望も伸びてるように見えます。
実際に検索キーワードとして「フルリモート」や「在宅」「テレワーク」などが上位にあがってきます。
ある程度したら頭打ちになっていったりとか、逆にテレワークに向かないという現場思考の方がやっぱり出てくるとは思いますが、在宅可能な求人は有利に働くことからも、まだまだ選択肢はたくさんあるので比較的就職するのに困らない。
それから、求職者のニーズを満たすスカウトも最近のトレンドとして見逃せません。
求職者は、転職活動、就職活動に手間をかけたくないんですよね。
就活はあくまでプロセスであってゴールじゃないんですよね。
ゴールは入職すること、稼ぐことだったりするので、出来るだけ就活はラクにしたい。
昔は自分から調べて応募してと、自発的にアクションしてというのが普通でした。
けれど今は待っていれば一定数自分にマッチした求人情報が送られてくる、また、自動的に求人者にマッチした条件の求人が表示されるシステムも出てきています。
今や、どれだけ採用される可能性があるのかAIで判断して、それによって受けるか受けないかを決めるという状況にもなってきていますね。
インディードもその走りではありますが、自動的に自分にマッチした求人が表示されるシステムも出てきています。
求人に限らず受験勉強とかも、どれだけ合格する可能性があるのかAIで判断して、それによって受けるか受けないかを決めるという世界観ができつつありますね。
■ 大野 : そんな時代に、オーダーする人材派遣会社を選ぶ基準をF部長にお伺いしたいです。
■ F部長 : もちろん良い人材をだしてくれる会社というのが一番ではあるんですけど。では、良い人材ってどんな人でしょう。
勤怠がよくてスキルがあって・・・。
いろいろあると思いますが、社風に合うか、周りとのコミュニケーションは円滑にできるかなどマッチングがうまくいくのがもしかすると一番なのかもしれませんね。
そのためには、スタッフさんへこまめなフォローやサポートをしてくれる派遣会社さんであるかを気にしています。
こんなにAIだなんだって言っているけど、最終的には「ヒト」ですからね。笑
ただ、採用活動を進めていく中で、最近のトレンドも盛り込んで求人掲載をしなければいけないから派遣会社さんは大変ですよね。
■ 大野 : そうですね。今後求人媒体はどうなっていくのでしょうか?
■ 青柳 : 未知数ですが、ここから先、10年~20年激変は"期待半分・恐ろしさ半分"ですね。
企業側も求職者側も双方手間を削減したいというところでいうと、どれだけ自動で手間なくを実現できるか、という世界観にはなっていくと思っていまして。
一方でただただ質を下げるだけの手間の軽減は駄目で、最終的に採用がゴールだとしたときにやっぱり質を保たないといけない。
AIがデータベースのマッチングをしていく、原稿作成などもある程度は最適化されたものがパッと出てくるなど、技術の進歩により採用活動の支えとなっていく中、我々もただの媒体屋さんであれば存在価値が無くなるよねというのが社内の共通認識です。
■ 大野 : どの企業、どの業界でもそうですが、アップデートし続けていかないとなんですね。
■ 大野 : 世界的な様々な要因からも日本もインフレ時代に突入したなという感覚ではありますが、賃上げについての動きはいかがでしょうか。
■ 青柳 : この10月にも最低賃金が全国平均1000円を上回ります。
東京にいたっては1113円といった形になっておりますが、私が入社した2014年は888円ぐらいでした。
人件費というところで言うと、企業様側は非常に苦しいだろうなと感じます。
一方でもちろん労働者を守るという意味で、必要性は重々理解しています。
■ F部長 : 先に話題にもあがった「人手不足」も賃上げを後押ししている要因となっていますね。
統計データが手元にないので、肌感覚でのお答えとなりますが、一頃に比べて同じ仕事内容であれば、少しでも条件の良いところへと応募者が流れている感じは受けますね。
また、企業は、優秀な人材を確保するために、魅力的な給与体制を提示しなければならず、さらに、その体制維持のために会社の成長スピードを落とさないというフェーズに入ってきたかと思います。
ある意味、これまで以上に優秀な人材の確保が企業の今後を左右するといっても過言ではないでしょう。
それに伴い、従業員も、そのスピードについていけるように自己投資が必要な時代となってきたのかもしれませんね。
■ 大野 : 自己投資、スキルアップ、アップデートし続けるということですね。
今までの職種にプラスアルファの価値を付加したい、チャレンジするにはスキルアップが必要というスタッフさんを後押しできればと弊社でも昨年度より「リスキリング採用」を開始したんですよ。
スキルアップすることで、高時給のお仕事に就くことができる、仕事の幅が広がるのはメリットですよね。
スキルを身につけることができれば、自身の財産となり武器にもなりますからね。
そして、そんなスタッフさんが弊社から就業してくれれば、これほどうれしいことはありませんね。
■ 青柳 : スキルアップをしてからのマッチング、おもしろい試みですね。
マッチングは広い言葉で、スキルマッチも一つだろうし、ただスキル高ければ高いだけ良いというとそういうわけでは無いんですよね。
その職域で求められるなりのスキルがあって、そこにマッチするかに加えて、最終的には社風にマッチするというか、全体的なフィット感が大事なんだろうなと思います。
■ 大野 : そうですね。条件面だけでも、スキルだけでもなく、全体的なフィット感が大事ということですね。
いろいろなシステムや仕組みが発展してきた分、言語化も数値化もしづらい、その点が最終的にはより重要になってくるんでしょうね。
AIという最新技術との共存、働き方の多様化、スキルのアップデート、時代の変化に伴う課題をいち早く察知し対応できる会社にならないとですね。
本日は、長時間にわたり、お話しいただきありがとうございました。
大変有意義な座談会になりました。